「ウェブ進化論」の「玉石混淆(ぎょくせきこんこう:Wheat and Chaff)」的に、"石"とするか"玉"とするかはアナタ次第です。Appleネタと本で生きてます(笑)。雑記は別ブログあり。


by tacca884
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[本] 世界カクヘン中!:「ひきこもり国家」日本

「ひきこもり国家」日本 〜なぜ日本はグローバル化の波に乗り遅れたのか/高城剛

高城剛の筆頭の肩書きはいつもよくわからない。ハイパーメディアクリエータ・・・。まあそれだけじゃなく国家プロジェクトのプロデュースもされている。僕は彼の作品をあまり意識して見た事が無いが、車にMac miniを搭載していたところで、ちょっとクレイジーさを感じたが、逆にそこが好きなところではある(同じマックな人としては・笑)。最近じゃ、エリカ様との関係か・・・。まあ、いいけど。

・・・

これは彼なりのグローバリゼーションに対する、日本へ警鐘を鳴らす本である。まあ、どこまで本気で日本を助けようかと思っているのかわからないが、日本という国家よりも、日本人という人としての部分を助けたいというところが多いのではないかなと。つまりは、国家に所属した日本人ではなく、日本という国に所属したことで世界が見えなくなっている可能性のある人に対してという感じだろうか。

様々な最近のIT本にはあるのだが、情報のフラット化による地域や土地という問題を越えて情報が行き通う世の中になり、情報をうまく使いこなせるもの、能力があるものであれば土地や国家、人種などの壁を突破して世界で活躍できる世界になってきている。

先ほど救いたいところが国家としてより個人の人間に対するものが多いと書いたが、勿論、人か、国家かという規模の単位の違いだけであり、根本に持つ問題や解決方法は同じなところも多々ある。国家という意味での日本をこの時世で活かすには、国家としても情報をうまく使い、国家の魅力を出すべきである。発信は世界へ広がり、広がった情報を引っ掛けてたどり着いたローカルな部分(文化や歴史、その国の地域/土地的利点)を見た時、そのローカルが世界レベルで価値があるかどうか?というのが国家という特色を活かせる部分となる。

また、面白い事に情報というものは検索で引っかかるとか、そういうもので価値が全て決まるわけではなく、情報には義理人情や感情という要素も含まれているということ。単に資産価値がいくらあるとか、階級がどうだとか、それだけでは判断されない情報があり、それで判断され、価値を得るか得ないかが決まる事もある。事例でいえば、好立地にも関わらず格安なマンションの貸し出し条件が「いい人」というものがあったそうで、これはお金や階級ではなく、いい人であるという基準を決めにくい条件が全てを決めている。こうなると情報先ずありきであり、いかに情報をうまく使えるか、この本でいう情報資本を持つかということになる。

今後ますます相手にするのは国内や日本人だけでは無く、地球レベルになる。地球レベルの問題と言えば、環境問題である。グローバリゼーションでは、この環境問題でいかに活躍していくかも、国家としては大事なところである。それが今試されるときであるが果たして日本は活かしきれているのだろうか?国家よりも企業の方が明らかに活かしきれているように感じるところは多い。

日本という国、土地にこだわる必要も無い。新しい地図のもと、自分を活かすため日本を捨てても問題は無い。むしろ、こだわる事で変わらない、変われないのが危ない問題であり、常に変化し続ける世界にいかに適応していくかになる。そのためにも必要なものは情報資本であり、情報をうまく使いこなせるか、である。そのためにも、自分がどうだから、どういう人間だからと決めつけるのではなく、関心を世界に持つこと。仕事がデザイナーであることや設計者であるから、世界経済を知らなくてもよい、という事ではない。世界経済は顕著に世界の状況を示している。世界を知る事は自分を知る事でもある。


このグローバリゼーション・情報化社会でサバイバルするには、本気にならなければならない。本気で変えようと個人レベルで考えていくしか無い。世界がライバル、まさしくフラットな世界であり、ある意味人間にとって、過去の土地に縛られた時期よりもフェアーな状況にある。フラット化を危険視し、縛り付けるようなネガティブな対策よりも、自分が変わることでその波に乗って活躍するポジティブな対策をすることが、情報化というリヴァイアサンに飲み込まれず、手名付けることになるのではないか。

・・・

本の全体として、妙に説教っぽいところがあって、高城剛らしくないと勝手に思っていたけど、案外気持ちが熱い人だなと意外な面が見られたのも面白くはあった。で、こういう話をエリカ様としたりしてるんだろうか?(してて欲しいなあ〜、笑)
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by tacca884 | 2008-01-20 12:04 |