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「ウェブ進化論」の「玉石混淆(ぎょくせきこんこう:Wheat and Chaff)」的に、"石"とするか"玉"とするかはアナタ次第です。Appleネタと本で生きてます(笑)。雑記は別ブログあり。


by tacca884
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[本] 意味のある数字の力:ビジネスマンのための「数字力」養成講座

ビジネスマンのための「数字力」養成講座/小宮一慶

「数字」と聞くと頭の痛くなる人は多いのではないだろうか。僕は理系で数学とかはまだ強い方だったけど、実は会計とかあの辺のビジネス数字には少し拒否感を感じていた。できれば見ることを避けてきたのだが、ここ最近ビジネス関連の本を読むようになると、経済学、経営学となるとこの手の数字が多く、勉強を本気でしたいなら嫌でも興味がわく感じ。今はちょっとづつ慣れていこうとしているけど。

さて、この本にある数字についてのあれこれ。仕事で上司や上位マネージャ層への報告やコミットメントを行っている人でそこそこ社会人の経験があれば、目新しい情報はあまりないと思う。僕は営業とか経営の仕事ではなく、技術屋の中の末端管理者、いわゆるプレーイングマネージャなわけだが、最近は自分のチームの工数や問題件数の分析結果とそれに基づく施策提案を期末に報告したり、会社の方針関係に関わって目標値を決め、納期にはその方針に対して行った業務遂行の結果を意味のある数字で定量化して報告したりする。この本にもある数字の意味を知ること、数字同士の関連性を示すことというスキルはこの本を読まずとも、ちゃんと会社としての目標管理制度が成り立って定量的な評価、管理が出来ていればおのずと身に付いてくるものではある。

ということで、まだ中堅くらいにはなってない若手で今後こういう仕事が増えてきそうな人はちょっと読んでおくと、いきなりやることになった場合にも戸惑うことは無いし、上司から何度も報告書を突き返されることはないだろう。(って言っても、何度も突き返されて強くなっていくんだけどね)

面白かったのは、「ある程度の数字は覚えておく」というところ。例えば、日本の人口や世界の人口、日本のGDP(名目、実質)、自分の会社の営業利益や株主資本利益率などなど。

さっき書いたような技術屋で会社の一端にいる自分の仕事にはまだ関係がないところもあるんだけど、もう少ししてもっと会社の経営に関わりたいとか、自分で株とかやりたいとか、日本や世界の社会経済にある数字に触れるのであれば知っておくと良いことだと思う。もちろんググったりすればすぐには見つかるんだけど、そういうことをしている間もなく判断が求められるとき、普通は見積もれないような(例えば、世界にピアノの調律師は何人居るか?from地頭力)数字だったりを、ざっくり見積もる場合に、とっかかりになり、より精度高く見積もることが出来る良い種になるわけだ。

意味のある定量的な数字は、気分次第とか勢いとかで結論づけているものではなく、とても説得力のあるパワフルなものである。是非、なんだかんだ文句を言って言うこと聞かない上司や後輩には、是非意味のある強い数字で説得してあげてください。まだ見込みのある人なら納得してくれますし、逆ギレされたなら「こんなもんか」と思って付き合うのがいいかもしれません(笑)。

【おまけ】
NIKKEI NETにある統計用語集
by tacca884 | 2008-04-15 00:01 |