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「ウェブ進化論」の「玉石混淆(ぎょくせきこんこう:Wheat and Chaff)」的に、"石"とするか"玉"とするかはアナタ次第です。Appleネタと本で生きてます(笑)。雑記は別ブログあり。


by tacca884
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[本] 経済がエンターテイメントに!:Google経済学


Google経済学(グーグル経済学)~10年後にトップに立てる新経済学入門~/柴山政行

あまり中身を見ずにGoogle関連で買ってしまったが・・・なかなか幅広い話題の本です。Googleとは何者か?という紹介から、Googleを検索したネタから経済学のお話へ・・・最後はGoogleの使いこなし方と・・・。

思わぬ多彩さにちょっとビックリしてしまいました。その辺のことがあまりまだよくわかってない人にとっては一緒に勉強できちゃうお得なものかもしれないけど、ある程度Googleも経済学も知っているとなると、ただの読み物になってしまうかも。

でも、序盤にあるGoogleとマイクロソフトとYahoo!について、PL(損益計算書)やバランスシートを使ってのGoogleの凄さの説明はなかなかわかりやすい。ただ単にGoogleって凄いんだぜ!って言っても「検索サイトでしょ?」「AdSense、AdWordsでしょ?」になっているところを数字で見せるというのは説得力がある。特に面白かったのが、パソコンの出荷台数(マイクロソフトの世界)と、ドメイン増加割合×インターネット利用者増加率の成長率。それぞれ160%と780%で後者が圧倒的。となるとGoogleの世界が今後も成長率が高い可能性があるということ。これ見てしまうと、マイクロソフトがYahoo!買収しようとしたような焦りというのも何となくわかる気がします。

後半になるとGoogleを使って検索した経済ワードについて書かれており、この辺は普段経済系のニュースを見ているとわかっている事も多いかも。ようは、「きっかけはGoogle」という感じの経済学。なんかそれだけ見ていると手を抜いてそうに思ってしまうんだけど、多分普通の人が同じようにググって出てきた経済ワードでここまでの本が書けるかというとそれは違うかなと。やはり著者が公認会計士でお金の事、経済の事をわかっているからこそ書けるもの。Googleの検索結果はあくまでもきっかけにしか過ぎない道具なのである。

そうやってGoogleを上手く使って本のコンテンツに落とし込んだのは面白い手段だと思う。個人的にはやはりGoogleの背景とかはよいので、徹底的にGoogleを道具として扱った経済本にしてくれた方が潔くて好きだったかもしれません。

Google経済学(グーグル経済学)~10年後にトップに立てる新経済学入門~
Google経済学(グーグル経済学)~10年後にトップに立てる新経済学入門~
by tacca884 | 2008-10-01 00:31 |