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[本] コネこそカネである:弾言

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方/小飼弾

404 Blog Not Found」の小飼弾さんのの著書。僕が本を読んで、ブログに書きたいと思ったのはこの人のブログを読んでいたから。まあ、まだまだ私では足下にも及びませんが・・・。実は前作の「小飼弾のアルファギークに逢ってきた」も読んではいたが、(僕はその業界の人間にも関わらず)PerlやらRubyやらなんやらが全然やってきてない人間なのでサッパリだったせいもあり、内容として彼らの熱いものが伝わってきたのだが、このブログの感想としては書けなかった。ということでこの本に関しては書かせてもらおうと思う。

自分を「自分」という会社の社長でかつ筆頭株主として、バランスシートを基にして、ヒト・モノ・カネについていかに人生の中で負債を減らし、利益を上げていくかを書いている。つまり、自分を"経営"する上での経営ノウハウ集という感じ。


先ずヒトについては二部に分けて説明。最初のヒトについては自分を見える化しましょうというところ。自分自身の価値というものをちゃんと見えるようにして、どう仕事していくか?何が足りてて、何が足りないかをはっきりさせて、お金がなくてできないなら、できるように待つか、別の手段を使うか。問題を解決させるために先ず自分で出来る事は何かを考えていくことが必要。

ここで印象的な言葉は金持ちになる人というのは、明日を信じているから今日マズいものが食える。明日を信じてない人は今日美味しいものを食べようとする。つまり、明日を信じる人は明日以降ある"約束"を信じている人。こういう人が社会を良くしようとする人なのだと。明日を信じてない人は別に社会に迷惑をかけたって何も思わないということなのです。

あと、既にいろんな人が言っていることは弾さんも同じように言っている。テレビ(新聞などのPUSH型情報)は見るな、であったり、自分が気持ちよくなりたければ先に他人を気持ちよくさせろ、だったりとか、会社をいつでも辞められる人は強いということだったりとか。会社で学ぶべき人がいないなら辞めたほうが良いという言葉は確かにその通り。だがそれが実践できる人ってなかなか少ないと思う(僕も含めて)。


次はカネ。常にバランスシートで見る事を推奨してます。資産が左側、負債と資本が右側にあるあの図です。面白いのが稼げる人はバランスシート自体は小さくても回っていくということ。定期収入が多く入ってくれば資産を多く持つ必要は無い。稼ぐ能力の無い人ほど不安なので資産を多く持ちたがる。あと、借金(負債)は「他人との約束」であり、コントロールしにくい。だから負債は圧縮するようにしたほうが良いとのこと。なるほど、確かにお金に関わらず会社経営する場合に自分のコントロールしにくいところがあるというのはやりにくいなと。いかに自分のコントロールできるものを増やすかがうまくやっていくための大切なポイントとなるわけですね。


次は二度目のヒト。ここのヒトは人間関係・コネクションがメイン。著者がCTOをつとめていたオン・ザ・エッヂ時代の話を盛り込んで書かれている。日報を出させて共有させているところや報告書を出すまで仕事の完了とさせないところはなかなか参考になる。これも「見える化」の一つだろう。報告書やドキュメントは忙しくなると後回しにされがちだが、記録する事の重要性は僕自身もチームを持っていた頃にわかってて重要視していた。でも、これを軽視する人は多いんだよね。あと、ここで面白いのはコネを見える化したものが会社だと言っているところ。これは納得!今まで言う人がいなかったのが不思議なくらいしっくり来ました。で、この可視化されたコネはカネで変えるものになっているという。確かに仕事を依頼する中でお金のやり取りは発生するし、何かやりたい事があっても自分で出来ないときにはお金で買う。つまりコネクションを作るわけだ。また、コネクションを繋げるためのツールとなるインターネットやそれに関するサービス、また交通などのコネクションを物理的に繋げるものも商売になっている。こう考えると弾さんがまさに"弾言"している、コネこそカネである、ということがかなり当てはまっているなと。


そして最後はモノ。ここで気づかされた大きな事は「モノは所有できない」ということ。これの意味するのは、人生せいぜい80年、どんだけモノを持ってても最大80年レンタルなのよ、ということ。根本的には所有できない、ということを理解した上でモノとの付き合い方を考えないといけない、と弾さんは書いている。こういうところに気づける人というのは凄いですね。

この章の大半は何故か環境問題の話になっているが、それが実はモノは増やせない代わりに回す事ができるというところからこの話になっていた。ちょっと今までの流れからすると違和感はあったけど、繋がらない話ではない。ただ、感じたのは書かれている量も少ないし、ムリにでもヒト・モノ・カネの三拍子を書きたかったからなのかなと思ってしまった。まあ、時代はカネとモノがニアイコールの時代から、カネとヒトがニアイコールの時代になってますよーというのが言いたいわけだし、あまりモノに関しては言う事は無かったのかもしれないですね。


ヒトとカネが結びつく世界を、会社経営でも、インターネットの世界でも、よく知ってきた弾さんだからこそ書ける、そんな幅広く楽しませてくれる本でした。

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
弾言 成功する人生とバランスシートの使い方


by tacca884 | 2008-11-02 22:01 |