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「ウェブ進化論」の「玉石混淆(ぎょくせきこんこう:Wheat and Chaff)」的に、"石"とするか"玉"とするかはアナタ次第です。Appleネタと本で生きてます(笑)。雑記は別ブログあり。


by tacca884
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[本] 先ず行動!:優等生プアと劣等生リッチ

優等生プアと劣等生リッチ/ロバート・シェミン

タイトルからして「金持ち父さん貧乏父さん」という感じ。一瞬、パクリか?と思ったんだけど、実はそこまで浅はかなものではない。金持ち父さん貧乏父さんの方は、子供の頃の2人の父さんを見てきて学んだ事というストーリーだが、こちらは誰かから学ぶというよりは自分で見つけ出してきたという感じがする。並ならぬ努力の匂いは感じる。(いや、だからって金持ち父さんの方が努力してないと言っているわけではない。実践できるようになったことはかなりの努力が必要だから)

共通しているところとすれば、やはりお金に対する教育というもの。そもそも「優等生プア」というのが勉強ができるのにお金がないと嘆いている人のこと。学校で習う事は仕事をこなすということにはある程度使えるが、お金を運用し増やして「働き続ける」(ロバートキヨサキの言葉を借りるなら「ラットレース」)ことから抜け出す事はできない。仕事をしていれば安定できるというのは妄想でしかなく、ひとたび会社が倒産したらもう生活ができない、なんてことになる。

この本は自虐的に「劣等生」と言っているが、決してそうではない。単にここで言われている「劣等生」「優等生」は外からのイメージなのだ。その外のイメージは気にせず、本質を掴んだ時点で自分の思うことを先ず行動するというところがリッチに繋がっている。

劣等生と思われがちな行動というのが、その思い立ったら先ずやる事であったり、他力を使う事であったり、もっと欲しいといったり、大胆に交渉したり。多分だが「優等生プア」の気持ちになれば、浅はかで、バカで、自己中心的で、カネカネ言っているカネの亡者のように思うのだろう。しかしそんな外のイメージの不毛なモノよりかは、社会の経済は劣等生リッチを求めている。劣等生リッチは決して自己中心的ではなく他にも与えるように行動できている。だからこそ、お金が集まり、人が集まり、そして自分は生活のために漕ぎ続けるオールを手放しても決してお金を生み続けてくれる船は止まる事無く進み続ける。

他力を使う点は様々なこの手の本でもよく出てくる。自分で何もかもやってしまいたいのが優等生。しかしプアだ。変なプライドが邪魔をしている。劣等生リッチはプライドなんて無い。あるのは自分の行動や信念に対する誇りだ。誰にも崩される事は無く、信じる道を進むための原動力。(ここの言葉はある先輩の言葉を借りてます。なんかここに繋がったなと思い使わせてもらいました)

この本を読んで思ったのは、劣等生リッチは自分自身が会社のような人間なんだなと思う。常に競合と闘うために「目にモノみせてやるぞ」という気迫、人、モノ、金のリソース・資産運用。継続的な利益創出。他力を得る(会社でいえば共同出資など)。ワンゴールを目指す(会社で言えば理念)。フリをする(企業イメージ)。他の本でもあるけど、「自分会社」というものを持ち、自分のため、人のために、すぐに行動に出る事が出来ること。それはリッチへの道だったりする。

とにかく劣等生と言われようが先ず動き出す事が大事。この本をずっと眺めていたってリッチにはなれない。「この本を置き、そして行動せよ」。それがこの著者からのメッセージである。

優等生プアと劣等生リッチ―頭のいいぼくが貧乏で、なんであのバカが金持ちなの?
優等生プアと劣等生リッチ―頭のいいぼくが貧乏で、なんであのバカが金持ちなの?





【メモ書き】
・劣等生リッチは現状に満足しない
・いつか目にモノみせてやるぞは、今日のこと
・お金が時間を与えてくれる
・学校で学んだことから抜け出す学びをいちいちしなければならない
・基本的事実だけつかむ/事実をもとに同じパターンで財を成した人の意見をもらう/直感を信じて実行に向けて全神経を集中させる
・あなたの否定的な考えはブーメランだ、そのまま自分に帰ってくる。
・「得る」の法則
・「もっと得る」には現在持っているものに「ありがとう」という。そしてもっと、と求める。
・得たら、与える。与えれば、得られる。
・目標はひとつだけ、ただそのワンゴールのため日々努力する
・見えない富をあてにするな
・成功するまで、成功者のふりをする
・価値をもっと高く、価格をもっと低く
・発想の転換、都市から田舎へ。購入価格から、地価が跳ね上がる。
・着飾って一流レストランでリッチ気分、試乗で高級車、値引きやアップグレードの交渉、預金口座の開設
・「なにもかも一人でやろう」と思わないこと
・周りの人にもお金を儲けさせてあげる事
・富のツール。経験、知識、時間、資金。
・ゼロからやるのはやりがいがあるが大変。大変なところをやり終えた人を見つけて共同作業してもいいのでは?
・怖がるのはやめよう。既存のルールに従うのはやめよう。
・資産とは?価値がある、所有・管理できる、将来的に利益をもたらす。
・劣等生リッチのあと2つの資産。自分と、自分の時間。
・教育は富を保証するものではない
・資産を守るために分散させることは不実な行為ではない
・ストレスを感じさせる借金は悪い借金
・良い借金とは、出資以上の収入を見越してする借金
・劣等生リッチは自分の信用度を気にしない
・ドリームチームをつくる
・不動産業界では「買うときに儲けろ」が合い言葉
・半分はゼロよりましだと理解する
・10年間市場が閉まっても持っているのが嬉しく思えるものしか買ってはいけない
・新興企業の70〜80%は倒産する
・株の保有にはできるだけ非課税の手段を使う
・失敗も勘定のうち
・一日たった一時間でビジネスはできる。ただ、毎日欠かさずすること。
・雇用の安定なんてない
・成功したのはなぜ?それは行動したから。夢をかなえるために必要なことをなんでもやった
・わからなくてもOK。わかっているかのように行動すればよい
・自分を大事にしてこそ、より効果的に、より長い年月、他の人の役に立つ
・楽しいのはトライそのもの、ゲームそのもの
・私の一番の優先順位は出世ではなく、家族です
by tacca884 | 2008-12-06 20:00 |