「ウェブ進化論」の「玉石混淆(ぎょくせきこんこう:Wheat and Chaff)」的に、"石"とするか"玉"とするかはアナタ次第です。Appleネタと本で生きてます(笑)。雑記は別ブログあり。


by tacca884
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3G iPhone for Japan Via SoftBank Mobile [from Wireless Watch Japan]
906がその証拠!! iPhoneのキャリアはソフトバンク!? [from iPhone FAN (仮)]

むふー、すっかりdocomoかと思っていたらまたもやソフトバンクの噂が上がってきましたよ!なるほど、回線だけ借りられるMVNO (Mobile Virtual Network Operator)をやっているのは三大キャリアの中ではソフトバンクだけだし、いろいろキャリアとの利益配分でもめているならそういうスタンスもアリっちゃアリですな。ディズニーモバイルみたいなものか。しかもアップルはディズニーと関わりは深いし(笑)。

確かにソフトバンクが一番しがらみが無いかもね。正直docomoから出たとして、買うかどうかは迷ってた。今持っているauは解約する気はなくって、本当iPhoneでのウェブブラウジングやメールという点をメインで使いこなしたかったから、今のdocomoだと一番安いプランでパケホーダイにしても結構高い。多分iPhoneのブラウズだとPCサイトを見るのと同じでパケホーダイ・フルの方になったりしそうだし。まあ、iPhone用プランでその辺を解消して出せば素晴らしいけど。

ここで、意外にもauがさらっていったら、ちょっと面白いなーって思ってますが。どうも規格がネックですからね・・・。

なんか最近、僕はこういう噂話に踊らされ続けてます。
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by tacca884 | 2008-05-30 01:57 | ガジェット
いま、働くということ /大庭健

いやはや、タイトルに惹かれて買ったんだけど、これは大学の教授がいかにもという感じで書いたものだった。言っていることはなんとなくわかるんだけど、それを難しく言うものだからなかなか読み切れない。ようは簡単に言えばこうなんだよね?という確認をしたくなった本だった。

この本の冒頭に問われることとして「働くのは金のためであり、所詮はそれに尽きる」というそれ言っちゃ終わりでしょという誰もが納得してしまいそうな"正解"から始まるのだが、それをどう切り崩して行くかというのが見物・・・と思っていたんだけど、結構同じような言い回しや、ただ言い換えただけのようなフレーズが多く、読んでいる方が煙にまかれているんじゃないかな・・・と思ってしまう。僕があまりこういう類いの本を読まないし、著者よりも頭は良くはないせいかもしれないけど。

でも、その節々にある言葉は、なかなか良いものがある。働くことは、親密な関係以外で人間としての存在承認になるものであることや、命が動いて仕事をしていることこそかけがえのないものであるなど、先の「働くのは金のためであり、所詮はそれに尽きる」が正解ではないことをどう論理的に説明しようかと、熱く取り組んでいるということは感じられる。

人間という共同体の中で、いかに自分の存在を知らしめて、かつその存在を認めてもらうか。その手段が働くことである。自分が何かの働きをすれば、その結果その働きに対して得るものがある人がおり、逆に自分が欲するものを生み出すため働く人がどこかにいる。つまり、この本の結びでも言及される「お互いさま」であり「おかげさま」なのだ。そのようなマクロな視点で働くことを捉えるということが大事であり、そこを失うと先の"正解"と呼ばれる冷めた観点を働くことに対して持ってしまうのである。

もっと読み込めば良い書評が書けるはずなのだが、どうやらそこを深堀するほど僕の興味には大きく引っかからなかったようだ。ただ、断片的につかめた言葉は少なからず自分の仕事へのモチベーションを上げる材料にはなってくれたと思う。
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by tacca884 | 2008-05-29 23:43 |
iPhone 3G (3 Colors - extra slim) [from iPhone Hellas]

docomoから夏機種が出ましたが、iPhoneのニュースは無く・・・まあ、そうでしょう。やっぱWWDCでジョブズの口から発表が無いとね。

さてさて、今回の噂は3GのiPhoneは薄くて、三色の展開ですよというもの。いいですねー!どの色もいい!クールに持つなら黒でしょう。でも、ワイン色?っぽいのも格好良いですよ。女の子なら白も良いかも。ってなんか同じことを以前も書いているような(笑)。

外観はある程度は想像の範囲という感じかもしれません。まあ、最初に出た時のインパクトは強いですよね。ワイドスクリーンと、前面にはホームボタンしかないシンプルさ。その中のソフトウェアの動作が。3Gも実物観るとホレボレしちゃうんだろうけど、やっぱ楽しみはソフトウェアのバージョンアップ(iPhone 2.0)ですね。

iPhoneショック」の著者、林信行さんも「米国ではiPhoneでライフスタイルが一変してしまった」とかおっしゃっているように革新的なインターフェースによりPCレスでも問題無くなりそう。そこでSDKでいろんなアプリが入れられるとなれば、完全に人間の一部として機能してしまいそうな勢いがあるんじゃないでしょうか。

いやはや、早く出ないかな〜。
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by tacca884 | 2008-05-27 23:24 | ガジェット
chronicle.(DVD付)
chronicle./安藤裕子

安藤裕子さんのニューアルバムです。やっぱ彼女はこういうバラエティに飛んだ楽曲を幅広く歌うのが似合ってます。うまく曲に自分を適応させて、でも自分らしく吸収して歌いこなせる。バラエティの飛び方の感じがなんとなくだけど、椎名林檎っぽいなって思ったのは僕だけだろうか。椎名林檎も好きだから、これは必然的に好きになったんだろう。

シングル曲の「海原の月」や「パラレル」も当然良いんだけど、それがアルバムの中でも普通のレベルと感じてしまうくらいどの曲も良い。「水玉」のアップテンポで元気な曲、思わず踊りたくなるような「おまつり-フェンスと唱おう-」、安藤裕子の真骨頂ミドルテンポな「鐘が鳴って 門を抜けたなら」、そして極めつけが小沢健二のカバー曲「ぼくらが旅に出る理由」!!これはヤバいです!ドラムはスカパラの欣ちゃん!

いやー、マジ参った!出すごとに良くなってきますね。そして近々ライブに行きます!めちゃ楽しみ!
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by tacca884 | 2008-05-26 23:52 | 音楽
夜中にラーメンを食べても太らない技術 (扶桑社新書 25) (扶桑社新書 25)
夜中にラーメンを食べても太らない技術/伊達友美

この手のダイエット本だとどうしても斜に構えてしまうところはあるんだけど、ちらっと読んでみたら、ただダイエットというところじゃなく「食の本質」として書かれていたので、珍しくこういう本も読んでみようかと。まあ、確かに最近ちょっと太ってきているし、ビジネスマンたるもの健康管理も良い仕事をする上では大事だし。

今まで自分が認識していた常識を覆すような内容が多かった。先ず多くが信じているだろう「一日三食」「朝ごはんを抜くと太る」「ダイエットに間食は厳禁」というところが全部この本では否定的に書かれている。これにはビックリ。著者が主張したいところとしては、「本当にお腹が空いたときに食べましょう」というところである。つまり、一日三食というのは「習慣食い」というもので、実はたいしてお腹が空いてなくてもその時間になったら食べているのは結局は食べ過ぎになってしまう。朝ご飯は必ず摂るというのも、先の習慣食いと同じ。あと、間食についても、この考え方でお腹が空いていれば食べればよく、その分は夕飯などは少なめにすれば良い。帳尻を合わせれば良いということが書かれている。

ダイエットというとストイックに食事制限をするもので、ときにはストレスにもなるもの。ただストレスがあると結局体には良くなく、代謝も落ちるからダイエットに向かない体の状態になりやすい。なのでこの本では、食べたければ食べる。お酒も飲みたければ飲む。だけどその分は別のところで帳尻合わせしましょうね、という緩い制限だけで実施できるように書かれているので、長く続けていけそうなものになっている。

この「帳尻合わせ」というのがこの本のポイントであり、夜中にラーメンを食べてしまったならその分を他の食事の際に減らせば良い。よくよく考えればなんとシンプルな考え方なんだろうと。

また、食べる順序についても工夫次第でダイエットできる。ラーメンや揚げ物などを食べる前には野菜や海藻類といったビタミン、ミネラル、繊維が豊富なものを先に食べることでインシュリンの過剰分泌を抑えることができるらしい。インシュリンは血糖値を下げるので、過剰分泌すると空腹を招いてしまい、また食べてしまうという悪循環に陥るらしい。

この本の面白い視点が、男が食べてやせるには?であり、事例も本の中には書かれている。ちゃんと男らしいものを食べて筋肉をつけ、健康的にやせましょうというコンセプトなので、本の中では肉はガッツリ食べなさい、でもその食べ方を工夫することで体内のシステムをコントロールして、太らない体にしていくことができるとある。ともかく言いたいことは食が体をつくるわけなので、ちゃんと本質を知った上でなんとなく食べているではなく食事しましょうということなのである。

その他、カロリーの面ではなく体への影響を考えた食の話も豊富。
カロリーオフの発泡酒は実はカロリー減らすために加工段階が多くあまり体には良くないこと、電子レンジで暖めると食品の分子に変質が起きて栄養素が壊れること、コーヒーは元々暑い国の飲み物で体を冷やす効果があるのにそれをさらにアイスにすると体が冷えすぎてしまうことなどなど、ここに書ききれないくらいあるので、是非本屋で手に取って読んでほしい。

全てを信用してよいかどうかわからないけど、そもそも食とは?という視点を忘れず、単に惰性でご飯を食べないように過ごすべきだなと教えてもらった一冊でした。真実は自分で試してみようと思います(途中へこたれないように・・・)。
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by tacca884 | 2008-05-25 15:12 |
iPhone日本発売は来月~12月のどこか、3G iPhoneは6月9日に発表?[from ギズモードジャパン]

嘘がまことか、またiPhoneネタです。っていってもその来月から12月という幅、広すぎるだろ!おい!という感じの噂なんですが・・・。3G自体の発表は6月9日。これはWWDCでの発表ということのよう。まあ、確かにそこを狙わないとねー。という感じだと、それ以外でのサプライズはあまり期待が出来ないかもしれないなあ、WWDCは。久々にワクワクできる「One More Thing...」してほしいなあ。

日本ではやはりどうしてもdocomoから出るのが有力なのかも?こんな噂もでてましたし。韓国のKTFとdocomoが一緒にiPhone販売をする?という噂。

KTF and NTT DoCoMo to jointly launch iPhone in Korea and Japan?[from unwired view.com]

何かとソフトバンクよりは噂はdocomoなんですよね。そういやdocomoは5月27日に新製品発表会があるようです。

ドコモ、5月27日に新製品発表会――夏モデル登場か[from ITMedia]

まあ、アップルの発表の前なので、そこで発表がされるはずは無いとは思うけど。同時期にはソフトバンクもauもやるはずなので、隠し球的に出す可能性はありますね。

いやはや、とにかく先ずは6月9日のWWDCを楽しみにします!!
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by tacca884 | 2008-05-21 23:03 | ガジェット
あなたの隣の〈モンスター〉 (生活人新書 253)
あなたの隣の〈モンスター〉/齋藤孝

影響しやすい自分なので、「私塾のすすめ」を読んでから齋藤さんの著書を読むこと。

この本でいう「モンスター」とは、キレやすい人、特に大人の人で「モンスターピアレンツ」や「モンスターペイメンツ」と呼ばれる自分が正しいと思い込んでいて対話が難しいキレた人のことを言う。

モンスターピアレンツは有名ではあるが、いわゆるバカ親。自分の子供が一番大事であり、学校や学校の先生に無理難題を吹っかける。時には学校に怒鳴り込んだりもする。また、モンスターペイメンツもこれまた問題のある患者のことで、病院のご飯が不味いやら、病気が治らないのは病院の治療が悪いなどと騒ぎだす人のことである。それぞれ背景にあるのは、自分がお客さんでお金を出しているんだというところで、上の立場になっていると勘違いしているところにある。

古き良き日本社会としては協調性という「融和」で社会が動いており、ちょっとしたことであればお互いに我慢が出来ていた。しかしここ最近は「敵対」社会となり、些細なことでもすぐに出るとこ出ようかの社会である。特にお店とお客の関係でいえば、お客はお金を払っているという立場から過剰なサービスを求めるようになる。そのサービスに見合わない場合に、人間の中のモンスターが登場し、公衆の面前で声を荒げキレる。

元々、恥の意識の強い日本であり、公衆の面前で激怒するなど恥ずかしいことであった。しかし、ここ最近のインターネットの普及により生まれた匿名性の強いブログやSNS、2ch系掲示板では恥を恥と思わなくなる。これによりキレるということに恥を思うこと無く、普段ではそういう行動をしない人間も些細な行き違いで炎上する。

たちが悪いのが、キレることが格好いいと思っている人がいることだ。男女でレストランなどに行った際に、店員がちょっと不備があると彼女に自分がちょっと格好良いこと言ってるような感じで男がキレる。これも、お客という立場で来ているんだ、金を払っているのは自分だから怒って当然という自意識過剰から出るものではないか。

キレるモンスターを生み出すものとして、余裕の無い社会、ストレスの多い社会もその要因である。常に周りの空気を読まなければ行けない事情。個々の能力・努力を認めず、その場の雰囲気に乗っかることが必須の社会となりつつある。流行語の「KY(空気読めない)」こそ、現在の日本社会の中で生まれつつある悪しきルールである。

それに似たものとしては吉本的社会。コミュニケーションの中で常に的確なボケとツッコミをしなければ「面白くない」として社会から弾かれてしまう。これもある意味空気読めの感覚に似ている。それを日々、暗黙に強要されているような世の中。なんと生き辛いのだろうか。

会社の上司から部下への教育についても、モンスター化が進んでいる。ちょっとしたことでも我慢ができず、入社してすぐに辞める新人社員。少し怒るだけで自信を無くし辞めてしまう。いかに怒らず、励ましつつ部下を育てるか。そのためここ最近流行っているのがコーチングである。上司が部下に気を使いながらやる気を出させないといけない時代となっている。

****
なかなか面白い本だった。前々からこの本にもある、ボケとツッコミが出来ないとダメだとか、吉本的なコミュニケーションというのは気になっていた。というか、自分自身もやってしまっているところではある。みんな好きでやっているわけじゃなく、面白くないといけないというプレッシャーの中、コミュニケーションしてたとなるとちょっとお互いに可哀想な感じだなと思う。

日本人は我慢が出来る人種というのは今や昔。社会の進むスピードも変わり、仕事も昔ほど余裕は無く、誰もがストレスがある。そうなるとどこか心の弱っている人や弱い立場の人に自分のストレス解消でキレてしまうという人も多くはなってしまうのだろう。

しかしそういう行為って美しくないし、やってしまったことは結局自分に返ってきてしまうのではないかと思う。誰もがモンスターになり得る世の中であり、モンスターの餌食にもなり得る世の中である。

この本で改めて美徳というものを心において、日々行動しないといけないなという気持ちになりました。
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by tacca884 | 2008-05-20 22:05 |
松井優子 [from iTunes Store]
松井優子 [from MySpace]

冨田恵一(冨田ラボ)のプロデュースオーディションで最優秀賞となった松井優子さんは以前から結構好きで、今回初めてライブをやるということで観てきました。

この日は他にYUU、和田章花、沼田壮平。どうやらEMIの新人発掘セクションの主催。結構アーティストとの近い関係の方がお客様には多いらしく、ワイワイガヤガヤアットホームな感じ。(僕は単身乗り込みだったのでちょっとアウェイな感じ)

実際の松井優子さんのライブは初ライブとは思えないほど、落ち着いてて堂々としてて素晴らしかった。CDで聞いているよりも声の伸びもよく、聞いているとちょっとゾクゾクってするくらいその歌声に魅せられます。バックのバンドも彼女の世界観をうまくだしている演奏で、やっぱ生で観ないとダメですね、音楽って。

写真でしか知らなかった松井さんですが、実物も可愛い女性でした。ピンクの服装がなかなか似合っておりました。周りの人で「お人形さんみたい!」って言ってる人もいましたが、なるほど、確かにお人形さんのように澄んだ感じ。でも、喋ると気の良さそうな大阪の女の子という感じの喋りで、そのギャップが面白かった。

さて、ライブ会場では新曲の入ったCDを購入。
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中身も見せたかったですが、ご本人が中身はお楽しみとブログでかいてますので、載せません。是非ご購入を。
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by tacca884 | 2008-05-18 23:55 | 音楽
ムーンスター60・レースゲート・ホワイト [from D&DEPARTMENT]

最近はあまりこの手のカジュアルなシューズを履かないんだが、久々に欲しくなった。
実は僕の中で最も求めているカジュアルなシューズはフィンランドのKARHUなんだけど、全然売っているところを知らないので他にどういうところのがいいのかなーっと探索中でしたが、これはなかなか面白そうです。

お値段は比較的高い方だけど、レトロかつシンプルでなかなかオシャレじゃないですかー。元々は学校指定の体育館シューズという感じだったそうですが、今回デザインを新しくして外で履けるしオシャレにも使える物にした感じですね。

スリッポンもかなりかわいい。これから暑くなってくる季節の晴れた日に、サラッと女の子に履いてもらったらキュンとしそう(笑)。勿論男の子でも可愛く履けます。

D&DEPARTMENTというと、古き良きデザインの家具とか家電とか、お皿とかのイメージが大きいけどこういうファッション系統でレトロ感をうまく取り入れるのはいいですねー。

ちょっと試着してこようかな。
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by tacca884 | 2008-05-17 15:24 | 物欲
著作権という魔物 /岩戸佐智夫

※この記事のタイトルの「ラスボス」は、ゲームなどの最後の敵、ラストボスの略。

いろいろ最近のネット関連の書物を読んでいると、日本の問題として何かと出てくるのがこの著作権の話。ということで、週刊アスキーで連載されていたものをまとめたこの本を読んでみた。

まあ、元が連載記事なので章の分け方で前編・後編とあるのがちょっと違和感。あと、本にまとめる際に見逃したのか、後の連載で書くとかいう文があったりと、ちょっと詰めの甘さを感じる。

基本は、著作権問題に直面した人、著作権に深く関わっている業界の人に著者が会って話をしたインタビューをベースにしている。この本が面白いのは、著作権に関して提訴される側と、提訴した側両方からちゃんと書かれていること。ただ、著者は基本的には現行の日本の著作権法には不満があり、日本が世界に通用するには変えていかなければいけないという意見を持っている方である。よって、著作権法に従って守られている方へのインタビューの際には若干の苛つきをおぼえながらやっているのだが、それが正直に描かれているのが良い。とてもフェアだ。

著作権について意外な印象を受けたのは、著作権法が発生した問題に対してどういう判断基準でどっちが、何が正しいかを決めている法律では無いということ。単なる権利法であり、当事者で後は決めてね(本のインタビューの中では乱暴に「殴り合って決めろ」とあるが)というものであり、システムとしては不十分なものなのだそうだ。そういう基準だと、判断にもブレは出るし、モノは言いようになるだろうから、様々な著作権の問題は複雑に感じてしまうのだろうと思う。

これを読んで思うのは、テレビ局や映画会社、音楽会社といった著作物を扱う大きな勢力が、努力を怠っているように見える。確かに彼らの意見として、複製されまくってしまうと自分たちの食うあては無くなるし、音楽で言えば著作者の創作意欲に影響もあるのはよくわかるが。ただ、結局はビジネスの話であり、世界の流れに逆らう事は、そのビジネスチャンスを逃すことになる。主流となるビジネスモデルは変化していくのが普通だ。

特にテレビ業界は日本だけが二次使用がしにくい。そうなると世界のテレビ業界の流れからは置いてけぼりをくらうだろう。タイムワーナーやCBSのように、敵対意識はありつつも、YouTubeと提携してビジネスをしていく。したたかではあるが、ビジネスの世界ではしたたかでなければいけない。利権にしがみついているだけではその時は良いだろうが、いずれそれでは食べていけなくなる日は来るはずである。

本当に今の日本のテレビ番組はつまらない。見る気もしない。それは著作権というもので守られた聖域の中で、自分たちの利益だけ見ているから、本来のお客様である視聴者を無視してコンテンツを作るようになってしまったのだろう。そのまま行けば彼らにとっては良かったのだろうが、インターネットの普及による世界的な通信網の確立や、YouTubeなどの再配信可能で余計なものを飛ばした動画が観られるビジネスモデルが出てくると、自分たちのコンテンツが地域を越えてタイムシフトされて観られる事で、リアルタイムで流れている新しい番組を見てもらえなくなる。そうすると観ても無い番組に広告料を企業が出すわけが無いから、利益を守るため著作権という剣を出して脅しをかけるのだろう。

この本の最後にある、「コンテンツの社会的機能はみんなのネタ元」という表現は面白く感じた。「昨日、あの番組見た?」という会話は僕くらいの歳(30代前半)の人間が小学生時代には学校で先ず発していた言葉ではないだろうか。コミュニケーションの道具として"みんなが知っている"コンテンツは使われる。それは今もそうであり、つまらなくても見続けている人は多い。ただ、最近ではインターネットの発達により生まれたサービスとなるとその辺はテレビから置き換えられるものになるのではないかと思う。更に言えば、物理的に身近の人間とのコミュニケーションを強制されない世界にもなっている。SNSによるコミュニティ、ブログなどが代表だろう。ニッチでロングテールな分野でも世界を探せば自分と同じ好きな趣味の人と会え、繋がりをインターネットで作れる。その時の"みんなのネタ元"コンテンツはインターネットから生まれたYouTubeなどに置かれ、コンテンツを共有することになるのは容易に想像できる。


時代の流れを現実として受け止め、著作権で守られていた業界は再度努力をしてビジネスしていくべきでは無いか。この本にある「魔物」という言葉は、著作権そのものではなく、実はそれで利己的な利益を得ている大きな業界の事なのでは無いかと思う。
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by tacca884 | 2008-05-15 23:42 |