[本] 多読の再認識:レバレッジ・リーディング
2008年 06月 01日
レバレッジ・リーディング/本田直之
最近本の読むことに若干「知的生産」よりも「知的消費」に近くなってきてしまったので、反省の意味も込めて。最近流行っている「レバレッジ」です。これは「てこ」という意味で、少ない労力で効率的に成果を上げるという所を基本においた本である。なので、一般的に考えると「それって偏りすぎてない?」というハウツーが多いが、実はそこが狙い。全部網羅しようとしないで、ビジネスで、実践ですぐに使うためにポイントを絞って成果を出すためにわざと偏った方法を示しているのである。
さて、本を読むためのハウツーとしてはこのブログでも「キラーリーディング」を紹介している。基本はそこにあるのと非常に似たところが多い。
改めてこれは実践せねばと思ったのは、興味のあるジャンルは数冊は読んでみるということ。これは一冊だけだと、それがすべてのようになってしまう。なので、そのジャンルの本はいくつか読んで様々な見解を得ることが必要だということ。その結果、どの本にも書かれている内容は、それは誰もが認める重要なポイントである。これを見つけ出す方法が多読なわけで、とにかくたくさん本を読むこと。そしてキラーリーディングにもあるけど、しっかりそれらを踏まえて自分の意見にかえてアウトプットすることが大事である。
そう、これを忘れていた。当たり前のことなんだけど、妙に色んなジャンル読んでやろうと思ってしまう。多分それの拍車をかけているのがいかにブログにアウトプットするか、更新するかという、ただそこだけの成果をいつの間にか狙ってしまったってことである。これが「知的消費」化していた前兆なのである。うーん、ここは反省すべきだ。
あと、もう一つ忘れていたのが、「つまらない、役に立たないなら読まない。本の値段をもったいないと思わない」だった。そう、苦痛に耐えながらとにかく一通り読まないというのは実は要らない。前半でつまらないならもう読む必要はないのだ。著者曰く、前半でつまらなければ後半期待しても期待しているものは出てこないのが大半だと。自分のセンスを信じ、「こりゃ駄目だ」と思ったら思い切って捨てたりブックオフに売る。
個人的には前のキラーリーディングよりこの本の方が大胆さがある感じがしたし、キラーリーディングの中島さんが年間3000冊であるが本田さんは400冊ということで、こちらの方が自分でもそこは目指せるかもと思える。でも、キラーリーディング読んだから今この本がさっくり短時間で読めて、しかも新たな発見ができるんだよね。こういう多読・速読系の本も何冊か読んでおくと良さそうです。少なくとも今回キラーリーディングとこの本、合致点が多いのでかなり方法としては良いものが確立してきていると僕の中ではそう思います。
by tacca884
| 2008-06-01 20:15
| 本